スローエイジング(Slow aging)入門
少子高齢化時代を乗り切るガイドブック
2.生命の時を刻む体内時計
3.外見で分かるヒトの老化の例
4.脳と中枢神経の老化
5.老化に伴って起きる全身的不具合
6.老化とガン化
7.細胞レベルの老化
8.細胞内小器官の老化
9.老化速度を制御する生命の時計:カルシウム振動
10.スローエイジングの実践法
スローエイジングとは、加齢速度をゆっくりにして健康寿命を延ばし、人生の終末期の医療負担を軽くしようとする試みです。 我々が生命を保つためには、酸素、水、栄養の3つが必須であるが、とりわけ酸素が重要であります。ところがこの酸素は別名酸素毒という言葉があるほど活性酸素に変身し、我々の体内の重要部品であるタンパク質を傷つけ、老化・ガン化、認知症などを発症させるのであります。 本書では、この活性酸素から身を守る新しい方法として分子シャペロンという新しい概念のタンパク質を体内に作成し、活性酸素の攻撃から身を護る方法を提案しています。これは抗酸化剤によって活性酸素を消去する方法とは異なり、活性酸素の持つ毒性を逆手に取り傷んだ細胞を救助する方法であります。 まだ研究途上なので、今後より大きく発展する可能性を秘めている魅力的なやり方でもあります。