花はなぜ香るのか

その秘密を探る

花はなぜ香るのか

生理活性天然物化学の視点から花が香りをつくり出す仕組みに迫る。

著者 渡辺 修治
ジャンル 書籍 > 香り
電子書籍
カテゴリ > 植物の香り
出版年月日 1999/01/01
ISBN 9784894790131
判型・ページ数 B6・150ページ
定価 1,760円(本体1,600円+税)

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目次

1. 香りってなに
香りは複雑系
香りの表現あれこれ
2. 化学の世界に入ろう
分子とは何か
におい分子の種類は?
分子には極性というものがある
有機化合物の立体
立体中心の炭素
香り分子の鏡像体
3. 香りを取り出す・調べる
花から香りを取り出そう
香りを分析しよう
においの質はどう捉える?
4. 花の香りの役割
生きている花と摘み取られた花とでは香りが違う
種の保存 - 昆虫との関わり
ヒトに対する香りの影響
5. 花の香りのメカニズム
花はどのようにして香り成分をつくっているのか
花はどんな仕組みで香りを発散させるのだろうか?
「粗酵素試験法」を試してみたら…
クチナシの香りの発散パターンを測定しよう
粗香気前駆体と粗酵素をつくる
粗酵素試験
「酵素」の活性も「香気前駆体量」も開花に伴って変化する
6. 香気前駆体と酵素の解明 - 分子のカタチが見えてくる
生理活性天然物化学とは
花の香気前駆体の解明は大変だった
香気前駆体の構造を明らかにしよう
お茶にもワインにも
花の香りの生成に関与する酵素は?
7. 配糖体と酵素を利用してみたら
切り花に香気成分の配糖体を吸わせる
配糖体を使って紙おむつをつくろう
エチルグルコシドはお肌をなめらかにする
8. バラの花の不思議
バラの開花と香りの発散
遺伝子と香りの発散
粗酵素試験から次なるステップへ
香りはストレスによって発散される?
9. 開花の制御は?
明暗と温度変化
サーカディアンリズム
就眠運動には物質が関わっている
花を開かせたり閉じさせたりする物質はあるのか

内容説明

花の香りは、どんな仕組みで作られ発散されているのだろうか。花をはじめとした「香り」の本体やその役割について「生理活性天然物有機化学」の観点から分かりやすく説明する。

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