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おすすめ書籍・雑誌紹介

最近入庫した書籍・雑誌をピックアップしてご紹介します!(2016.12現在)

入庫書籍・雑誌案内最近入庫した、香り・においにまつわるあらゆる小説や入門書、事典や図鑑など【書名】【著者】【案内】事に分け、PDFファイルにてご覧いただけるようになりました。
ぜひ、ご覧下さい。
2016.12 pdf new

シャネルN°5の謎 帝政ロシアの調香師

表紙画像大野斉子 著

19cm 311p
発行:群像者 2015年

「本書の研究は1冊の本との出会いから始まった。偶然見つけたロシア香水のアルバムは息をのむほど美しく、読み進める中でエルネスト・ボーを知った。ボーについて調べ、研究するうちに香りの森の中に迷い込んでいた…」
マリリン・モンローが「夜は何をつけるのですか?」という問いに対して答えた「シャネルNo.5を5滴」という言葉とともに人々の記憶に深く刻まれ、名実ともに世紀を超え、今も不朽の名作であり続ける名香の作者がエルネスト・ボー。革命によりフランスに亡命したロシア人。シャネルNo5発表以前のフランスでの活躍が謎であり、シャネルNo5に特徴的なアルデヒドの使用の謎を追って、革命前の彼の足跡をたどるとともに、ロシアの香水産業の歴史と、フランスを始め外国との貿易関係、当時の貴族や民衆の衛生感や生活習慣と香水や化粧について、次々にテーマが展開していきます。まさに著者の意図する、香りという視点から帝政期を叙述したロシア文化論であり、本書により香水の歴史に新たな頁が書き加えられたといえます。

香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学

表紙画像坂井信之 著

19cm 221 p
発行:海青社 2016年

プロローグ「香りや見た目で脳は簡単にだまされる」の最初からいきなり、著者の出演したテレビの科学番組での実験結果に驚かされます。ただの水の入った3つのコップ。その蓋にレモンとバニラの香りをつけておくと。さて、どんな答えになったでしょう?
脳科学や応用心理学の分野の第一人者として世界的にも認知され、その知識を生活に応用することを目指し、生活の質の向上につながる学術研究を続けている著者による、まさに毎日が楽しくなる応用心理学の本です。香りや見た目で、味覚や食行動、対人印象がかわるたくさんの例が分かりやすく解説されています。心理学用語の説明もあり、巻末の索引で興味のある内容のページから読み始めるのも楽しい。自分でももとより、身近な人と一緒に実験したり読後に話し合ったりして、日常生活を顧みるヒント満載の本です。

チョコレート カカオの知識と製造技術

表紙画像Stephn T Beckett 著 古谷野哲夫 訳

22cm 196p
幸書房 2015年

毎年秋になると新製品がコンビニにも並び、バレンタインやホワイトデーなどの特別なお祭りを別としても、常にお菓子の消費量のトップに位置するチョコレート。しかし意外にもその香味に関してはほとんど未解明という。まして日本語で著されたチョコレートに関する専門書は極めて少なく、チョコレートの理論や科学的本質を日本語で理解するのは難しい状況だということです。
本書は最初チョコレート製造の科学と、教室で実施できる実験について論文発表したところ、多くの反響があり、食品関係の講座に盛り込まれ、その後健康栄養面に関しての章などを加え、学校や大学向けにチョコレートの科学について一冊の本として刊行されました。
著者が物理学出身のため、物理的内容が多くなっていますが、化学や数学についても触れられています。本文中の用語に不慣れな読者のためには、チョコレート業界独自の技術用語をも含む用語集、および索引が設けられており、業界の人ばかりでなくチョコレートに興味を持つ消費者にも理解できる書籍になっています。

おもしろサイエンス 薬草の科学

表紙画像佐竹元吉 著

21cm 137p
発行:日刊工業新聞社 2013年

生活習慣病の増加や化学薬の薬害問題など、近代医学の限界が認識されるようになり、世界的に伝統医学が見直されています。伝統医学は天然素材由来の生薬を用いた薬物療法(その主原料は植物、いわゆる薬草)が主流で、それを最も高度に体系化したのが中国医学(中医)。それが日本に伝わり発展したのが漢方です。現在では医療現場で処方され、大学医学部でも必修科目となるまでになっています。また薬用植物は、食品分野でもサプリメントとして活用されるようになり、今ほど薬用植物が注目されている時代はなく、その需要増は野生の薬用植物の枯渇も懸念される資源問題にもなっています。身近な民間薬や漢方薬の原料となる植物、正倉院文書に記載されている植物、江戸時代に栽培されていた薬用植物、有毒植物、症状別処方例等が表で紹介され、最後の章では野生の薬用植物の保護とバイオテクノロジーや植物工場技術を利用した栽培方法について述べられ、日本での薬用植物の歴史と現状を知る上の良い手引き書。