第166回「化粧品の効果測定法・評価法」(2015.10.23)

第166回 FJセミナー
「化粧品の効果測定法・評価法」(2015.10.23)

様々な化粧品が開発されており、その効果を明らかにするための測定法・評価法についての開発も各社で取り組まれています。また、市販の測定機器を使った評価も進んでいます。いずれにせよ、製品の有効性を把握することは、よりよい製品を開発・製造・管理する上で欠くことのできない技術です。
今回のFJセミナーは“化粧品の効果測定法・評価法”をテーマに開催します。
新たな評価技術に触れることで、自社製品の評価に役立つ情報を入手いただければと考えております。
 

1.高感度近赤外カメラシステムによる皮膚の水分分布測定
【10:00~10:55】資生堂 リサーチセンター 江川 麻里子


 近年の光による計測技術の著しい進歩により、皮膚の様々な特性を、非侵襲で計測することが可能となってきた。我々は、1,920nmの水をターゲットとした近赤外イメージング技術による皮膚の水分分布研究を行ってきた。本講演では、近年開発した2つの近赤外カメラシステムを用いた、撮影深度シミュレーション、保湿効果の可視化、毛髪の水分の可視化、顔全体の水分分布の研究成果について紹介する。

2.メーキャップ製品の機能性評価を目的とした化粧塗膜の微視的解析手法の確立 
【11:00~11:55】コーセー 開発研究室 大塚 千恵


 肌に塗布した化粧塗膜の状態を微視的に解析するための手法として、転写剤を用いて肌上の化粧塗膜を採取し、走査型電子顕微鏡(SEM)により観察する手法を考案した。本手法を用いると、目視レベルで認識される仕上がりの差異を、塗膜状態の差異として客観的に評価することができる。本講演では、解析手法の開発経緯と、本手法を用いて行ったメーキャップ製剤の機能性評価の例を紹介する。
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※タイトルにおきまして誤りがありました。 誤『…解析手法の確率』 正『…解析手法の確立』
 ご迷惑をお掛けしましたことをお詫びするとともに、ここに訂正させて頂きます。

[お昼休み]11:55~13:10

3.肌のシミ、シワの有効性評価における画像データの活用について
【13:10~14:05】ファンケル 化粧品研究所 桜井 哲人


 スキンケアの有効性評価では、特定の指標に着目した計測機器を用いる方法が一般的だったが、昨今の撮像技術及び画像処理技術の進歩に伴い、より高い精度の画像データを取得することが可能となった。本講演では、女性の肌悩みの中でも、実感が高く、外観上の変化として認識されやすいシミ、シワについて、有効性評価における画像データの取得法や結果の信頼性について紹介する。

4.紫外及び可視光の各色で明かす肌の断層像
【14:10~15:05】富士フイルム R&D統括本部 解析技術センター 中村 崇市郎


 「肌の美しさの本質は何か」-化粧品の開発には、肌の光学的な理解が必要である。肌が持つ固有の美しさや肌の悩みと光との関係を明らかにするため、任意の波長で肌の断層像を撮影する「ワンショット紫外-可視分光OCT」を開発した。従来の分光反射率計測では得られなかった新しい切り口で、肌の特徴や個人差、肌への光の侵達を直接的に観察する。

[休 憩]15:05~15:15


5.化粧品のぬり心地の評価法の開発
【15:15~16:10】東洋紡 総合研究所 コーポレート研究所 快適性工学センター 小松 陽子


 化粧品のぬり心地を評価するための主観評価では、精度の高い評価が可能となるが、多数の化粧品を毎回の評価ごとに同じ値で数値化することは難しい。主観評価に基づいた機器評価法を開発し、ぬり心地を数値化できれば、多数の化粧品におけるぬり心地の位置づけを把握することができる。本セミナーでは、化粧品のぬり心地を数値化するための取組みについて紹介する。

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