第141回 最新のメラニン研究と美白剤の開発動向(2010.6.25)

  • メラノサイトのメラニン産生と周辺細胞との相互作用…名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科学 山口 裕史
  • HSP70のメラニン産生抑制効果…熊本大学大学院薬学部 水島 徹
  • メラノサイト内のシグナル伝達および最新のメラニン生成抑制成分…(株)資生堂リサーチセンター 長谷川 聖高
  • NADH dehydrogenaseの低下はシミの形成に関与する…日本メナード化粧品(株)総合研究所 中間 満雄
  • ショウガ抽出物のメラニン産生抑制作用…ポーラ化成工業(株) 横浜研究所皮膚薬剤研究部 坂田 綾  
  • キキョウ根エキスのメラニン産生抑制作用…花王(株)生物科学研究所第2研究室 村瀬 大樹

    講演レポート
    講義風景

     これまで開発されてきた美白剤は、チロシナーゼ活性阻害によるものが多かったが、近年はメラニン生成メカニズムの研究が進み、チロシナーゼ以外をターゲットにした新規美白剤の開発が活発化してきている。メラニン産生に重要なMITF(メラノサイト内の核内転写因子)、そのMITFを制御する転写因子の解析、MITF結合タンパク質によるメラニン生成阻害、またNADH dehydrogenase(ミトコンドリア電子伝達系酵素)の関与、メラノソーム内を酸性化させる植物抽出物の発見、熱ショックタンパク質の応用などが報告された。