第139回 最新の皮膚研究とスキンケア原料の開発(2010.2.25)

  • 皮膚毛細血管の機能低下メカニズムとその改善成分…(株)資生堂新成長領域研究開発センター 加治屋 健太朗
  • 肌の幹細胞を活性化するホルモンに与える香りの作用…日本メナード化粧品(株)総合研究所 山口 弘毅
  • 多機能性を有する新規両親媒性ビタミンC誘導体の開発…東洋ビューティ(株)中央研究所 久間 將義
  • cPLA2阻害作用をもつGlycerophosphoinositol(GPI)の抗炎症作用について…(株)コスモステクニカルセンター基盤技術研究部 岡野 由利
  • 敏感肌の皮膚刺激反応メカニズムと皮膚刺激緩和成分の開発…コグニスジャパン(株)ケアケミカルズ事業本部 Fabrice Guillemard 

    講演レポート
    講義風景

     皮膚の循環器系に着目した研究からは、老化によって機能が衰える毛細血管の構造を安定化させてその働きを正常化させ、その結果、肌状態の改善に寄与するという新規な抗老化方法の提案があった。香料における心理・生理作用についての研究からは、ローズオイルを含むフローラル調の香料が、ヒトの社会行動に影響するホルモンのひとつ、オキシトシンの産生を促し、さらに様々な細胞の増殖などに影響を与えるIGF-1を介して間接的に皮膚における幹細胞の活性化に関与しているという報告があった。その他、安定性、浸透性、ビタミンC供給力に優れた新規両親媒性ビタミンC誘導体の開発、炎症性メディエーターであるプロスタグランジンの産生活性を阻害する成分、敏感肌向けの皮膚緩和成分の開発について報告があった。