第10回「「まさか」、「またか」と嘆く品質トラブル ・・」(2013.6.14)

「まさか」、「またか」と嘆く品質トラブル
 その落とし穴にはまらない品質トラブル防止策について考える」

和田 孝介 氏(元(株)資生堂ビューテック取締役社長)

 品質トラブル、クレームが発生すると会社は大混乱し、トラブルが発生したことにより社員の相互信頼が崩れ、職場に暗い影を落とす。人間関係が崩壊しコミュニケーションが取れなくなることが引き金となり、トラブルを次々と引き起こす負のスパイラルに陥る。演者がかつて、品質クレーム件数と販売実際を調査した結果、クレームが増大して販売実績が伸びた製品はひとつも無かった。また、年間発生した工程トラブル損失金額と事業者利益がほぼ同額であったケースもあった。
言い換えると、トラブルさえ発生させなければ、収益は倍になるとも言える。
 今回は、次々と繰り返す品質トラブルを防ぐための、先手管理を考えた品質保証取り組みのヒントを、数々の事例とともに提案していく。

〈講演の主なコンテンツ〉

1.品質保証の落とし穴、その実際
(1)そんな考えでよいのか (2)なぜ不良をみのがしたのか? (3)それは人材選別だ!育成の考えではない
2.落とし穴に落ちない先手管理の品質保証について考える
(1)後手管理はもぐら叩きだ (2)顧客第一主義が何故顧客クレームとなるのか? (3)実効あるクレーム分析法はないのか?
3.クレームのパターン分析とその防止対策

(1)工程ミスを気配り設計でカバーできるか (2)製品安定性「良さ加減」を「悪さ加減」でみてはどうか (3)品質保証は時代おくれ?

4.再発防止対策と責任について

(1)「責任」と聴いただけで逃避する本能 (2)責任が明確に出来ない職場の実態 (3)責任の所在を明確にしてもなぜ品質トラブルが防げないのか?

5.マネージメント、リーダーシップ

(1)管理しない管理職 (2)一方的指示は指示ではない (3)品質を左右するリーダーの力量

まとめ

質疑応答

 

実践セミナー講師1

和田 孝介(わだ たかすけ)
1961年(株)資生堂・化学研究所入社、1976年 掛川工場香粧品課長、1985年 大船工場技術調査室長、1988年 本社生産技術部次長、1990年 大船工場技術部長、1991~95年 ハハ(株)資生堂ビューテック取締役社長、1997年 資生堂を退社。現在、SHONAN T.Q.M研究会を立ち上げ、新製品開発、品質保証についての指導や講演などの活動を行っている。
著書:『香粧品官能検査の知恵』(幸書房 1998年)、『五感でつくるものづくり』(幸書房 2005年)、『新・香粧品開発の実際』(幸書房 2008年)