第4回 「市場コミュニケーションから見た商品企画デザインの視座」

市場コミュニケーションから見た商品企画デザインの視座 (2011.8.23)

能崎章輔 氏(元(株)井田ラボラトリーズ常務取締役、元日本化粧品工業連合会広報委員長)

 今日の化粧品業界は、社会的に価値ある商品とは何か、その商品を企画デザインする視座とは、また化粧品市場における企業のリスク管理とは如何にあるべきかが最も問われています。
 Fragrance Journal誌の「スポットレビュー」のレギュラーコラムニストである能崎章輔氏が、長年の化粧品企業における市場品質から見た品質保証、リスク管理の業務を通じて得た貴重な経験をもとに、市場コミュニケーションの意味、価値ある商品企画デザインのための視座、仕事の取り組み方について、その核心に迫ります。
 化粧品の化粧品技術者、商品企画担当者、マーケッターから消費者クレーム担当者、薬事担当者、企業の経営に携わる方々にとって見逃せないセミナーです。
 化粧品業界関係者の幅広いご参加をお待ちしております。

〈講演の主なコンテンツ〉
 市場とは商品・サービスが顧客と出合う企業活動のセンターです。企業は市場コミュニケーションを克服して経済的存続を図ります。そのためには、倫理・順法(コンプライアンス)と社会貢献(CSR)が求められる企業活動の目的を意図し、立案遂行する価値創造のすべてが問われます。すなわち商品企画・開発、上市・PR活動、商品の市場品質保証、最期の砦のお客様相談室まで、横串の通った、スペシャリストたちの一貫したチームプレーが不可欠です。プロフェッショナルへの道、新たな挑戦の方向性と実際の企業活動への気付きの共鳴を願って、そのプロセスの仕事のツボと考え方についてチェックリスト事例を挙げながら、古今東西の至言と私言で分かりやすく解説します。

1.市場コミュニケーションとは何か

(1) PR・マーケティング・マーチャンダイジングと商品
(2) 商品の市場品質とは社会との相互関係の中で問うべきもの
(3) そのためのチームワーク、伝達と評価の基本とは足位置:ゲートキーパー
(4) メタコミュニケーション(意図、気付き、気付かせ、根回し、誘導)の大切さ

2.価値ある商品企画デザインのための鍵とは

(1) モノ情報だけでなくコト情報(心の情報)の大切さ
(2) 科学的・社会的・文化的尺度の価値、STSバランスの視点、感覚知の重要性
(3) 四適が素適(適時、適品、適場、適価)の視点が商品の価値を決める
(4) 四善が自然(前進、漸進、繕守、全局)評価は他人のもの・価値は顧客が決める

3.リスク管理の意味を問う

(1) リスクは取るもの、背負うものだが、不確実性の予測とバランスが不可欠
(2) インシデント管理とハインリッヒの法則(経験則)
(3) 実を取る自立自律の姿勢とパレートの法則(経験則)
(4) 順法は最低限の正義、只今のより良い企業の社会的責任の確立に向けて変化対応

4.求められる仕事の視座
(1) 環境を見える形で提示(形状から形態へ)
(2) 空観、色界、色心とは
(3) 仕事の勘所、コツ、ツボ、芯
(4) チームワークと個人の限界(リエゾン管理)
5.求められている個人の学び
(1) 感覚の限界を再確認する、目は視力が総てでない…
(2) はかるから分かるまで
(3) 体験に学ぶ、先輩のことば、失敗に学ぶ
(4) 活用可能な資源の拡大、至言から私言まで

 

能崎 章輔(のざき ふみすけ)
1960年東京薬科大学卒業、同年(株)パピリオ研究所入社、東洋ビューティサプライなどを経て、(株)井田ラボラトリーズ常務取締役、顧問などを歴任。元日本化粧品工業連合会広報委員長、日本輸入化粧品協会相談役、日本化粧品技術者会相談役。長年化粧品の品質保証、商品企画デザイン、企業のリスク管理業務に従事し、この分野のエキスパート。