第10回 「プラント・ラングエージ 精油のヒーリング・インテリジェンス(治癒能…

第10回 「プラント・ラングエージ 精油のヒーリング・インテリジェンス(治癒能力)を21世紀のアロマテラピーへどう活用するべきか?」(2012.3.23)
講師 カート・シュナウベルト(高分子化学博士)

    • エッセンシャルオイルのような植物の二次代謝物は、何百万年もの自然淘汰を経た生理的活動によって獲得されたものです。これは人間のあらゆる健康面に関係し、病理的微生物に対して活性があります。腫瘍には拮抗作用があり、変性疾患や自己免疫疾患を予防します。
       本セミナーでは、エッセンシャルオイルの抗炎症作用、皮膚再生作用、創傷治癒作用、リンパ刺激作用、肝臓浄化作用など多様なクオリティーをご紹介します。また、通常の医薬品とエッセンシャルオイルの根本的な違いを説明します。効果に個体差があることを理解し、自分自身の器官や組織に特定のエッセンシャルオイルを使用して、個人的経験をしていくことの重要性についてお話します。 

講演レポート
講義風景

 今回は、『アドバンスト・アロマテラピー』の著者でもある、カート・シュナウベルト博士を、サンフランシスコより招聘してご講演いただきました。 
前半は、「精油がなぜ、私たちに有用な作用を及ぼすのか」という精油の効能についての根源的な疑問を、生物の誕生、植物の起源などから辿ってお聞きすることができました。精油は、植物自身にとっての「生命の存続」という究極の目的と深いかかわりがあります。自ら移動できない植物は、いろいろな二次代謝物を作り出し、それによって他の生物とコミュニケーションを取ったり、影響を与え、また、影響を受けながら進化してきました(共進化)。だからこそ、精油は一つだけではない、さまざまな複雑な作用を持つようになったのだと、精油の非選択的作用の根拠を説明されました。 
後半は、最近の医療現場において、がん、A型、B型肝炎などに効果のあった臨床データのご紹介や、グリーンランドモスの肝臓刺激作用やヘリクリサムの皮膚再生作用についてなど、精油の有用性や具体的な使い方について。また、日本では珍しい、シャワー時に精油を使う、カリフォルニアの最新ライフスタイルのご紹介などをお話していただきました。ご持参いただいたコルシカ産の精油の香りも楽しませていただき、精油にまた一歩近づけた気がしました。