第51回「皮膚・粘膜の微生物エコロジーと精油成分─そのアロマテラピーへの展開─」

第51回「皮膚・粘膜の微生物エコロジーと精油成分─そのアロマテラピーへの展開─」(2014.9.24)
講師:安部 茂 先生 帝京大学 医真菌研究センター 所長 医療技術学部スポーツ医療学科 教授

 精油は、植物によって作られ、植物や動物との間でコミュニケーションをとる手段と考えられています。しかし、最近は真菌である酵母も、自ら精油成分を作ってさまざまなコミュニケーションを行 い、自らの生存に適した環境条件を作ることが明らかになってきました。哺乳類の皮膚・粘膜の微生物エコロジーに、カンジダが産生するセスキテルペンアルコールなどが関与する例を説明します。さ らにその性質を利用して、皮膚粘膜疾患に対するアロマテラピーでテルペンアルコールを使用すると、エコロジーの乱れが是正されるだけでなく、炎症も抑制され衛生状態が改善できる場合があること を紹介いたします。アロマを用いて化粧品、衛生材料の開発を目指している方に役立つ内容にしたいと考えています。
(専門領域:微生物学、衛生学、化粧品学、生態学)