第44回「生薬・漢方薬の香りの効用」

第44回「生薬・漢方薬の香りの効用」(2013.7.19)
講師:小根山 隆祥(おねやま たかよし)先生 日本漢方協会 副会長

 漢方の理論の中の一つに「気血水説」があります。その中で「気剤」と称するものには香のある物が多い。「香」の字が付いている生薬は香附子・木香・丁香・茴香・麝香等があります。そのほとんどが「気剤」です。 
 また、「香」の字が付かない生薬も匂いのある生薬が多い。むしろ、匂いのない生薬が少ないのではないでしょうか。
 薄荷・紫蘇などのシソ科の生薬。茴香・当帰などのセリ科の生薬は漢方薬に多く配合されています。香附子を主薬とし、紫蘇葉を配合している香蘇散は、代表的な気剤の薬方です。
 この香蘇散がいかに臨床に応用されているかを解説致します。その他、気血水説、使用部分による薬効の違い、生薬の組み合わせによる薬効の違いについてもお話しする予定です。
 以上、生薬・漢方薬の香りの機能と役割、並びに効用についてお話しします。 
(専門領域:生薬学(本草))