第42回「香りの宝庫、蘭の世界─蘭の香りの解明とその応用─」

第42回「香りの宝庫、蘭の世界─蘭の香りの解明とその応用─」(2013.3.19)
講師:城市 篤 先生 資生堂 リサーチセンター

 「花の香り」として直ちに連想できるものは何でしょう?バラ、ユリ、金木犀など、様々な花とその香りを思い浮かべることができることでしょう。しかしながら、「蘭の香り」と聞いて、直ぐにイメージできる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?カトレアの香り?胡蝶蘭の香り?蘭って香りがあるのかな?など明確に花とその香りをイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
 蘭とは世界中に約25,000種存在するラン科植物の総称です。品種の多彩さに引けをとらないほど、蘭には心地良い芳香から不快な臭いまで想像をはるかに超える匂いの種類が存在します。このため、「これぞ蘭の香り」というものがない、逆に捉えると新しい香りに出会う喜びと感動があるということなのです。
 調香師としての視点から蘭の香りの多彩さについて、いくつかの特長的な蘭を題材にしてご紹介し、さらにそこから生まれる新しい香り創りについてお話します。
(専門領域:調香、香気成分分析)