第41回「精油製造の常識を変える新しい抽出技術と、農の六次産業としての和精油」

第41回「精油製造の常識を変える新しい抽出技術と、農の六次産業としての和精油」(2013.1.30)
講師:川人 紫 先生 熊本大学大学院 学術博士、昭和大学医学部 

 植物に含まれる揮発性の芳香物質が精油であり、その抽出方法としては、
1.水蒸気蒸留法 2.圧搾法 3.溶剤抽出法 4.油脂吸着法
等があげられます。アロマセラピーを用途とする場合は水蒸気蒸留法、圧搾法で抽出した精油を使うことが求められていますが、近年従来技術より優れた抽出法が開発され、国内外のアロマセラピーの現場でも年々使用頻度が高まっています。
 今回お話しする、低温真空抽出法という世界初の画期的技術が日本で誕生したのは2008年のことです。天然物を固液分離し、液体に芳香成分が移行する機能があることを確認、以来アロマセラピー用精油への応用の検証が重ねられて来ました。
 減圧し、庫内を真空状態にすることにより45度という低温で芳香成分を抽出することができるため、従来技術では抽出できなかった果実等からも芳香成分を獲得することが可能になりました。
 さらにこの技術は、ジュース残渣から精油をとることも可能にし、農の六次産業化、地域活性化への貢献が期待されています。
(専門領域:精油抽出技術・農の六次産業化)