第31回「生きた花の香りを楽しむ」

第31回「生きた花の香りを楽しむ(2011.4.28)
講師:大久保直美 先生 花き研究所主任研究員

 花の香りは様々な香気成分で構成されています。同じ成分で 構成されていても、濃度が変わると香りは全く違った印象とな ります。例えば、香気成分量が多すぎて匂いがきつく感じられ る花でも、成分量を減らしてやればマイルドになります。 
 花き研究所では、香気成分の分析や香気成分を作る遺伝子の 解析などにより、花が香る仕組みの研究を行っています。その 過程で、ユリの強すぎる香りを抑える方法が開発されました。 処理された「カサブランカ」の香りは、マイルドで優しい印象 に変わります。現在は、実用化に向けての試験が行われている ところです。
 今回の講演では、花の香気成分や花が香る仕組みと、ユリの 香り抑制法を中心とした花の香りの調節法についてご紹介した いと思います。また、実際にいくつかの生きた花の香りを体験 していただく予定です。(専門領域:天然物化学・園芸学)