第29回「植物の香りの効能 ─新たな視点からの理解─」

第29回「植物の香りの効能 ─新たな視点からの理解─(2010.12.10)
講師:梅津豊司 先生 (独立行政法人)国立環境研究所

 植物の香り成分である植物精油(エッセンシャルオイル)は、香料として、あるいはアロマテラピー等で広く使用されています。近年は、エッセンシャルオイルに様々な生理活性(機能性)があると考えられるようになり、様々な疾病や症状の緩和・改善を目的として使用されることも多くなったようです。一般的には、その効果は香り刺激(嗅覚刺激)によりもたらされていると考えられているようです。しかし、それは本当で
しょうか? 
 香りをもたらすのは化学物質です。昔から疾病・症状を緩和・改善する数多くの化学物質が見いだされ、薬として利用されてきました。香り物質にも薬と同じような作用があり、そのために香りにより疾病・症状が改善する可能性はないでしょうか?
 このような疑問を持ち研究している人々が世界で増え続け、香り物質の疾病治療効果すなわち薬理作用が少しずつ明らかになりつつあります。このセミナーでは、香り物質が心の病や症状を改善する可能性について、薬理作用があるという視点から解説します。