第24回「脳と匂い ─脳疲労、認知症、老化等最近の話題から─」

第24回「脳と匂い ─脳疲労、認知症、老化等最近の話題から─(2010.2.26)
講師:外池光雄 先生 千葉大学大学院 工学研究科 メディカシステムコース教授

 私達が日常、物ごとを考えたり話をしたり、また喜怒哀楽を表現できるのも、総ては私達の脳が働いてくれていることによります。実際に、もしも私達の脳に何らかの障害が生じると、これらの事が正常に出来なくなったりします。 例えば、脳が極端に疲れたり、あるいは脳の老化が進行して来るようになると、これまで思っても見なかった症状が出て、大変困ったことになったりします。実は、脳に対する関心が今日ほど高まったことは他にありません。恐らくこれは現代においては、脳が果たす役割が何よりも大きいことを示しているものと思います。このような大切な私達の脳は、一体、どのような仕組みになっているのでしょうか? そこで、まず脳についての基本的な原理について易しく概説し、続いて、「脳を活性化する様な方法はあるのか?」、「脳の疲労は一体どうすれば回復できるのか?」、などについて述べます。次に、匂いの感覚は脳の中でどのように処理されているのか、について説明します。また、脳と匂いとの特別の関係について、現在の最先端の研究成果を分かりやすく紹介しながら解説します。最後に、匂い・香りの今後の役割や応用の例など、展望についても述べる予定です。(専門領域:情報工学・脳科学)