第19回「われわれはどのように匂いを感じているか─嗅覚器が匂いを受け取るしくみ…

第19回「われわれはどのように匂いを感じているか─嗅覚器が匂いを受け取るしくみをやさしく解説(2009.4.24)
講師:山岸公子 先生 東京都臨床医学総合研究所主任研究員・先端研究センター

 多くの哺乳動物は、匂いによって食物のありかや危険を察知します。また生殖や子育てなどの社会行動を円滑に行うために、フェロモンを利用しています。このような匂いやフェロモンは嗅上皮や鋤鼻器などの嗅覚器で認識されます。近年、匂いやフェロモンの受容体遺伝子が次々と発見されたことを契機に、最も難解と考えられていた「嗅覚のメカニズム」が少しずつ解き明かされてきました。
そこで今回は、「受容体」をキーワードとして、匂いやフェロモンを感じるしくみを易しくお話したいと思います。
(専門領域:分子生物学的手法を用いて、脊椎動物の嗅覚系、特にフェロモンの受容機構を研究)