第14回「色をイメージする香り─質感ゆたかな香りを求めて」

第14回「色をイメージする香り─質感ゆたかな香りを求めて」(2008.6.27)
講師:澤村 茂/花王(株)香料開発研究所主席研究員(チーフパフューマー)

香りは目に見えません。音や色のようにそれを計測して数値に表すこともできません。五感の中で香りが最も言葉で表現しにくいとされています。いろいろな専門用語を駆使しても、香りのイメージを的確に表すことは極めて難しいことです。
一方、香りを嗅いだときに色をイメージすることがあります。「白っぽいイメージの香りをつくって下さい。」とリクエストされることもあります。サラサラしたイメージの香りや、フワッとした香りを求められる場合もあります。触感を感じることができる香り(質感ゆたかな香り)をつくることは、香りの創作において非常に重要な事だと考えています。この講演では、まず香りと色のイメージの関係についてみていきます。次に香りの質感の重要性をとりあげ、香りをつくるヒントが生け花にも見つかることを紹介したいと思います。(専門領域:調香、モデル処方の開発)