第60回 「嗅覚ディスプレイの医療への応用」(2016.3.30)

第60回 図書館セミナー(2016.3.30)
嗅覚ディスプレイの医療への応用」

講師:岡田謙一 先生(慶應義塾大学理工学部教授) 

 講師写真
 小学校から職場にいたるまで毎年のように行われている健康診断では、視覚や聴覚の検査は行われているが嗅覚や味覚の検査は行われていない。健康診断での検査は長くても2〜3分以内に行う必要があり、嗅覚や味覚では要求を満たす測定装置がないためである。一方、嗅覚の低下は認知症の初期症状として現れる、自閉症児には嗅覚の異常があるなど嗅覚と病気の関連性に注目した研究が進んでいる。認知症や自閉症は早期発見が有効な治療につながるので、簡便で精密な測定装置の開発が望まれる。本講演では、我々が開発したインクジェット方式の医療用嗅覚ディスプレイを紹介するとともに、嗅覚の時間特性に関する様々な測定結果を報告する。そして本ディスプレイの特性を生かした応用として、自閉症児スクリーニングを目的としたシステム、嗅覚のリハビリテーションシステムを紹介する。(専門:CSCW、グループウェア、HCI)

 

●略 歴●

慶應義塾大学理工学部情報工学科教授、工学博士。情報処理学会理事、同学会学会誌編集主査、同学会論文誌編集主査、グループウェア研究会主査、情報環境領域委員長、日本VR学会理事などを歴任。現在、情報処理学会監事、同学会論文誌:デジタルコンテンツ編集長、電子情報通信学会HB/KB幹事長。情報処理学会論文賞(1996,2001,2008)、情報処理学会40周年記念論文賞、IEEE SAINT’04, ICAT’07最優秀論文賞などを受賞。情報処理学会フェロー、日本VR学会フェロー、IEEE、ACM、電子情報通信学会会員。

 

 

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