第63回 「香粧品考現学─古きを訪ねて新しきを知る香粧〜」(2016.9.30)

第63回 図書館セミナー(2016.9.30)
「香粧品考現学─古きを訪ねて新しきを知る香粧品の光と影」
ヒトは人となり弱さを糧に社会を作り人間として共存共栄の文化を育んだ 

講師:能﨑章輔 先生
(元(株)井田ラボラトリーズ常務取締役、元日本化粧品工業連合会広報委員長)  

講師写真 

 「可惜身命(あたらしんみょう)」という言葉があります。身や命を大切にすること、「可惜し」とはその価値にふさわしい扱いをしないで、放っておくのは残念で、惜しいという気持ちです。

香りなら香料ではなく、香りをめでる人間とは何かが問われます。人間が類人猿から進化し賢い、知恵のあるホモサピエンスとして生まれ社会を創り、動物たちとの共通の遊び好きの、ホモルーデンスの資質を土台にして文化を創った事実があります。

香りを日本の社会という器の中の文化として、記録と記憶を整理しなおしを試みます。文字記録に残るにおいと香り、人間の視覚と嗅覚の独立性と相互作用、嗅覚記憶などなど、香りははかなく、「一期香の如し」という表現もあります。

良い香りとか悪い臭いとか、今人間に役立つかどうかで「臭樟」が「芳樟」に変身した事実。現代の最新遺伝子技術が、無香のヤマユリを創り出す日本の香り文化とは何か。日本の化粧品売り上げの中で、フレグランスが伸びない特異性か必然性かという問い。食の香りと香粧品の香りの違いだけでなく、日本人の香りの嗜好と歴史的な背景などから、日本の香り文化の特質を探る試みにもなるでしょう。

(専門領域:リエゾン・オーガナイザー)

 

●略 歴●

1960年東京薬科大学卒業、同年(株)パピリオ研究所入社、東洋ビューティサプライなどを経て、(株)井田ラボラトリーズ常務取締役、顧問などを歴任。元日本化粧品工業連合会広報委員長、日本輸入化粧品協会相談役、日本化粧品技術者会相談役。長年化粧品の品質保証、商品企画デザイン、企業のリスク管理業務に従事し、この分野のエキスパート。

 

 

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