第64回「香粧品考現学Ⅱ─古きを訪ね〜」(2016.11.18)

第64回 図書館セミナー(2016.11.18)
「香粧品考現学─古きを訪ねて新しきを知る香粧品の光と影」
ヒトは人となり弱さを糧に社会を作り人間として共存共栄の文化を育んだ 

講師:能﨑章輔 先生
(元(株)井田ラボラトリーズ常務取締役、元日本化粧品工業連合会広報委員長)  

講師写真 Ⅰ講の香粧品の歴史から、Ⅱ講では現代の化粧品事情と香り・匂い・嗅覚を俯瞰し、明後日の香りを考え、明日の香り生活に提案できる芯とは何か?芳ばしさと快さ、喜楽の可能性を探索します。それには、世相の変化を捉える新しい視座で、生活様式の軸となっている、美意識や価値観をすくい上げる必要があります。
 五感は共鳴しながら人の心をとらえ、共感覚表現の世界を作ります。余韻は聴覚の世界だけでなく、視覚も嗅覚も共通の趣むき、移り変わりゆく、消え入るものへの想い、儚さの美学。感覚は人の心を揺さぶり、社会的な意味や価値を生み出す、新たな文化形成の原点であり続けるでしょう。
 社会的人間である前に、自然人としての感性を再認識する必要があります。 人間はホモ・サピエンスとして賢く考えるだけではなく、動物たちと共通の遊ぶ人、ホモ・ルーデンスの資質が宿っています。喜怒哀楽の世界から怒哀の無い喜楽な快い、無垢な遊び心、無心な子供の世界願望です。
 遊び心のゆとりある気遣い、心遣いの原点が薫香の歴史です。「追い風用意」 や「空薫」など、寡黙だからこそ近寄りたくなる、聞きたくなる以心伝心の「おもてなし」です。清潔の嗜みとしての香りは、饒舌ではない芳香です。微香こそが美香というのが日本人の嗜好です。

(専門領域:リエゾン・オーガナイザー)

 

●略 歴●

1960年東京薬科大学卒業、同年(株)パピリオ研究所入社、東洋ビューティサプライなどを経て、(株)井田ラボラトリーズ常務取締役、顧問などを歴任。元日本化粧品工業連合会広報委員長、日本輸入化粧品協会相談役、日本化粧品技術者会相談役。長年化粧品の品質保証、商品企画デザイン、企業のリスク管理業務に従事し、この分野のエキスパート。

 

 

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