第65回「赤ちゃんを対象とした嗅覚を含む知覚実験について」(2017.1.30)

第65回 図書館セミナー(2017.1.30)
赤ちゃんを対象とした嗅覚を含む知覚実験について

講師:山口真美 先生(中央大学文学部 心理研究室)  

講師写真

 生まれてすぐの赤ちゃんでは、嗅覚の学習はどのように進むのだろうか。発達的にいうと、生まれたばかりの赤ちゃんが母親を見つけ出すのに、嗅覚は有効な手掛かりとなるようである。その証拠として、発達心理学で有名な実験のひとつ、ハーロウによる代理母実験がある。サルを対象とした実験で、栄養だけではなく母親との触覚が、赤ちゃんが生き抜くために重要であることを示したものとされている。ところがこの実験を読み解いてみると、嗅覚こそが重要な役割となることがわかったのだ。
 本講では、赤ちゃんを対象とした知覚実験の手法や成果について紹介する。(専門領域:知覚発達心理学)

 

●略 歴●
お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科人間発達学専攻単位取得退学。博士(人文科学)。ATR人間情報通信研究所、福島大学助教授を経て現在、中央大学文学部教授。著書に『赤ちゃんは世界をどう見ているのか』(平凡社)、『赤ちゃんは顔をよむ』(角川ソフィア文庫)、『顔を忘れるフツーの人、瞬時に覚える一流の人』(中公新書ラクレ)、『発達障害の素顔』(講談社ブルーバックス)など著者多数。

 

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