第173回 FJセミ「化粧品の安全性をどのように担保〜」(2017.11.22)

第173回 FJセミナー
化粧品の安全性をどのように担保していくのか


 化粧品は第一に安全であることが求められています。その安全性を担保するため医薬品や食品同様に、過去には動物実験が行われてきました。しかし、化粧品の原料、製品に対する動物実験廃止の動きは世界的に広がり、実質日本でも動物実験の3Rから廃止に向けた動きが加速しています。業界もこの方向で動いており、安全性に関する動物実験代替試験法の確立が急がれています。しかし、まだすべての代替法が実用化されてないため、新たな製品開発のための安全対策についての課題を抱えている企業も多いと思います。
 今回のFJセミナーは、“化粧品の安全性をどのように担保していくのか”をテーマに講師の先生方にお話しいただきます。
 今年はちょうど日本動物実験代替法学会第30回大会が東京で行われますので、この時期に合わせて開催を予定します。併せてご聴講いただければ幸いです。


1)中小化粧品受託製造企業における安全性保証の課題

【13:30〜14:30】日東電化工業 ヘルスケア事業部 常務取締役 茂田正和


 市場ニーズの細分化により、中小企業が製造する化粧品の市場規模は年々大きくなっている。しかしながら、予算が限られている中小企業の製品開発の現場では、必ずしも最終製品での安全性評価が行えるわけではない。その中で、原料選定段階での原料単位のリスクの把握、処方設計段階での配合量や組み合わせによるリスクの把握が重要となる。そこで、化粧品の使用による皮膚トラブルの発生機序を踏まえ、安全性にかかわる情報収集のツールや情報の整理の仕方を解説し、最終製品の安全性担保の方法を紹介する。

2)化粧品の安全性保証の過去と未来に関する私見  
【14:40〜16:40】 横浜国立大学大学院 工学研究院 教授 板垣 宏


 近年、動物実験の廃止を宣言する化粧品企業が非常に増加しており、化粧品の安全性保証は、大きな転換点を迎えつつある。そのため企業の安全性や品質保証の担当者には大変なご苦労が推察される。私は、化粧品企業並びに日本化粧品工業連合会において、安全性保証や動物実験代替法開発にかかわる仕事を担当してきた。それらの経験をもとに、化粧品の安全性試験の歴史を振り返りつつ、動物実験を行わない安全性保証(情報による保証、化学構造による安全性予測、動物実験代替法の現状と活用、ヒト試験)の現状と課題、さらには未来の安全性保証に関する私見をお話ししたい。 

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