第70回 図書館セミナー「伝統芸能のなかの〈香り〉」(2018.1.18) 

第70回 図書館セミナー(2018.1.18)
伝統芸能のなかの〈香り〉」

講師:石橋健一郎 国立劇場主席芸能調査役  

 みなさんは、ふだんから「香り」に因んだ文化的営みに興味、関心をお持ちのことと思いますが、今回はちょっと変わった視点として、伝統芸能、特に歌舞伎のなかから、「香り」にかかわる話題を拾い集めてみることにします。
 日本人の繊細な感覚は、さまざまな香りの微妙な違いを愛する「香道」を生み出しました。これもひとつの伝統文化ですが、同じ感覚を共有する伝統芸能のなかにも、「香りの文化」はさまざまに反映しています。
 物語が展開する上で、重要な役割をもつお香や香木。あるいは、舞台で使われるお香と、それにこめた役者の思い。また、衣裳のデザインに使われる香の図、等々。これまで、伝統芸能に馴染みの薄かった方にも、「香り」という回路を通して、この世界の一端にふれていただければと思います。(専門領域:伝統芸能研究)

 

●略 歴●

東京大学文学部国史学科卒業。国立劇場で伝統芸能の調査研究・資料収集、公演プログラムの編集、復活狂言(歌舞伎)の上演台本作成などに携わる。文化庁主任文化財調査官を経て、現在は国立劇場調査養成部主席芸能調査役。近著では 「 昭和の歌舞伎名優列伝」(淡交社、2016)を始め著書多数。錦絵の研究では太田記念美術館など各所で講演活動を行っている。

 

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