第142回 FJセミナー
「最近の皮膚研究の最前線」
最近の皮膚研究は、特に角層・表皮の機能に関する研究が様々な角度からアプローチされ、着実に進歩しています。そこで今回のセミナーでは、1)水分保持機能の低下や透明感の低下に関与する角層タンパクのカルボニル化、2)表皮ターンオーバーにおけるカドヘリン型接着分子の残存パターンの意味と化粧品への応用、3)細胞間クロストーク(情報伝達)からみた有効成分および評価法、4)表皮バリア機能を向上させる温度感受性イオンチャネル、5)化粧品の有効成分の角層内透過経路に関する解析法、についてご専門の研究者の方々からご講演いただきます。
化粧品研究技術者をはじめ業界関係者の幅広いご参加を是非お待ちしております。
| 日時 | |
|---|---|
| 会場 | アルカディア市ヶ谷(私学会館)TEL 03-3261-9921 千代田区九段北4-2-25 (JR総武線、地下鉄有楽町線・南北線、都営新宿線 市ヶ谷駅/徒歩2分) |
| 受講料 | 13,000円(税、テキスト含) |
| 締切日 | 2010年8/25必着 |
| 申込方法 | お申し込みフォームまたは下記宛にTEL、FAX、または郵送でお申込み下さい。 FAXにてお申込みの方は、こちらのPDFをご利用下さい→ |
| 主催 | フレグランスジャーナル社 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-5-9 精文館ビル1F TEL:03-3264-0125 FAX:03-3264-0148 |
| お支払い方法 | お振り込みは、当社から“受講証”と“請求書”がお手元に届いた後に、お手続きをお願いいたします。 ○口座名 ○郵便振替:00150-6-169545 ○取扱銀行: |
1.角層タンパクのカルボニル化による皮膚特性の変化
【10:00〜11:00】(株)資生堂リサーチセンター 平尾哲二
皮膚最外層に位置する角層は様々な酸化ストレスにさらされ、主要成分であるタンパク質がカルボニル化修飾される。カルボニル化された角層では、水分保持能の低下、光学透過性の低下などの特性変化が認められる。実際に、角層カルボニルタンパクが多い肌では透明感が低い。本講では、角層カルボニルタンパクの挙動、スキンケアによる角層カルボニルタンパクや透明度の改善などについて紹介する。
2.接着分子・デスモグレイン1の角層内分布が示す角層の構造と機能
【11:00〜12:00】(株)コーセー基礎研究室 畑 毅
角層細胞は表皮のターンオーバーに従い脱落する運命にあり、その接着分子の役割や機能についてはこれまで十分に明らかにされてこなかった。しかし最近我々はカドヘリン型接着分子・デスモグレイン1(Dsg1)が角層の最外層に至るまで、あるパターンを持って残存していることを明らかにした。このDsg1の残存パターンが示す意味と化粧品への応用の可能性について考察したい。
[お昼休み]12:00〜13:00
3.細胞間クロストークから考える肌状態の変化とそれに対応する有効成分のあり方
【13:00〜14:00】 (株)コスモステクニカルセンター基盤技術研究部 矢作彰一
皮膚組織は複数の細胞で構成されており、皮膚内外からの刺激に対応するため相互に密接な情報交換を行っている。そのため、細胞個々における生理活性を捉えるよりは、共培養系や再生組織モデルを用いた包括的な応答性を評価することが、実際の皮膚応答性を類推する上で重要である。本セミナーでは、細胞間クロストークに関する事例と、それに対応する有効成分および評価法について述べる。
4.温度感受性TRPV4イオンチャネルのヒト表皮バリアにおける重要性
【14:00〜15:00】ポーラ化成工業(株)皮膚薬剤研究部 大場 愛
TRPV4は温度感受性イオンチャネルの一種であり、33℃近傍の「温かい」温度を感知して活性化されることが知られている。今回我々は、ヒト表皮ケラチノサイトにおけるバリア機能に対するTRPV4の役割について検討したので、紹介する。
[休 憩]15:00〜15:20
5.角層を透過する化粧品成分の経皮吸収経路の解明
【15:20〜16:20】星薬科大学 小幡誉子
角層のバリア機能を正常に保ちながらより有効な化粧品ならびに経皮吸収型製剤を開発するうえでは、角層の微細構造と製剤成分の適用による変化を正確に評価することが不可欠である。近年、放射光X線回折をはじめとして角層微細構造の解析手法が確立されつつあるが、今回は、それらの新規手法を利用して得られた研究成果を中心に、適用した製剤成分の角層内透過経路に関する最新の知見を紹介したい。
過去のFJセミナー内容
■関連書籍
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| ICID and Handbook (第13版) (International Cosmetic Ingredient Dictionary) |
化粧品科学ガイド〈第2版〉 | 化粧品の研究開発技術の |
FRAGRANCE JOURNAL 2010.6 |




