匂いによるコミュニケーションの世界
匂いの動物行動学
第1章 動物行動学(ETHOLOGY)とは
第2章 嗅覚の仕組み、匂い物質の分泌
第3章 匂い物質の分泌と匂いによる情報交換内容
第2部 匂いによるコミュニケーション研究
第4章 ネズミの匂いとその影響:自己紹介を兼ねて
第5章 ネズミの匂いとメスの発情への影響
第6章 ネズミの匂いと行動への影響:攻撃行動への影響
第7章 ネズミの匂いと行動への影響:つがい形成相手への好み第8章 つがい形成相手を導く:ウミヤツメの話
第9章 食べ物の種類の情報交換
第10章 食べ物の種類の情報交換:ミツバチの話
第11章 鳥も匂いをコミュニケーションに使う?
第12章 ヒトはどこまで匂いをコミュニケーションに使っているか?
第13章 細胞レベルでの匂いによるコミュニケーション
第14章 匂いによるコミュニケーションの研究手法を探る:新しい研究手法の開拓
わが国初、数少ない“動物行動学者”による哺乳類の“匂いによるコミュニケーション”の世界を紹介! ヒトの嗅覚は退化しているというが、ヒトは匂いをコミュニケーションに使っていないのであろうか?ほかの動物たちはどうであろうか?ネズミを使った研究では、つがい形成のパートナー選択や攻撃行動発現などのほか、メスの発情周期やオスの精子運動活性・精子密度などの生理的状態にまで匂いは影響を及ぼしていることがわかっています。ヒトを対象にした研究では、親子間の識別や生理周期への影響、それにパートナー選択への匂いの関与を示した研究があります。 本書は、ヒトやネズミのほかに、鳥やヤツメウナギなどさまざまな動物の匂いによるコミュニケーションの研究例を紹介し、さらに最新の細胞レベルでの匂いによるコミュニケーション研究例や匂いによるコミュニケーションの新しい研究手法として期待されるマイクロフルイディクスの開発まで、縦横に広く紹介した匂いの動物行動学の専門書です。
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