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中世ドイツの修道院医学 ヒルデガルトの精神療法 35の美徳と悪徳

中世ドイツの修道院医学 ヒルデガルトの精神療法 35の美徳と悪徳

有意義で調和に満ちた幸せな人生を送るためには、自分の欠点と長所、すなわち悪徳と美徳にしっかりと向き合うことが必要です。ヒルデガルトの精神療法でもっとも大切なのは、魂を砕き、幸福をブロックしている35の力(悪徳)をポジティブな力(美徳)へと転換することです。ここに、愛と健康と生きる喜びに満ちた人生への鍵があります。 本書は心と体の健康について目からウロコの画期的な考え方を提供します。

第18回 「香りで若返りはどこまで可能か」(2017.10.27)

第18回 アロマ・サイエンス・フォーラム 2017
メインテーマ:
香りで若返りはどこまで可能か
How long does aroma extend rejuvenation?

 「香りで若返り」といえば、14世紀ハンガリーの「王妃の水」の伝説に遡ることができます。70歳を超え健康を害した王妃は、ローズマリーを抽出した液体を用いて元気を取り戻し、遂には20代のポーランド王子からプロポーズされたというものです。
 現代の私たちは、老化抑制や健康寿命を全うすることについて、さまざまな情報を得て、それぞれの思うところによって実践することも可能になりました。
 たとえば、ノーベル医学・生理学賞受賞のブラックバーン博士のテロメア研究に、希望を持つようになりました。染色体の先端部分にあるテロメアの短縮が老化のプロセスに関与することは明らかなだけでなく、この短縮は遅らせることもできれば、逆転すらできるというものです。テロメアを修復する酵素テロメラーゼを含めて、どうしたらテロメアのためになるのか、呼吸、瞑想、運動、食事、睡眠、人生の目的意識といった、ライフスタイルまで影響していることが知られるようになってきました。
 第18回アロマ・サイエンス・フォーラムでは、日本の誇る、最先端の長寿研究の一端を特別講演でご紹介いただきます。また、香料植物やにおい・香りが老化や疲労抑制に役立ち、老化や疾病のもたらす状況に嗅覚がどのような役割を果たすのかについても、最新の研究から考える場にしたいと思います。多くの方のご参加をお待ちしております。


世話人:AROMA RESEARCH 編集委員会

東京大学名誉教授・香りの図書館館長(委員長) 谷田貝光克
藍野大学医療保健学部臨床工学科教授 外池光雄
ティアラ21女性クリニック 本間請子
元(株)資生堂研究所チーフパフューマー 廣瀬清一
酒井電子顕微鏡応用研究所上級研究員・岩手医科大学研究員・城西国際大学兼任講師 高見 茂
山口大学名誉教授 青島 均
編集アドバイザー:澁谷達明、中島基貴、斉藤幸子、吉武利文、堀内哲嗣郎
主催:フレグランスジャーナル社 顧問 津野田勲

9:30~開会挨拶

9:40~10:20

1)Tie2受容体活性化による血管構造の安定化とアンチエイジング 
大阪大学 微生物病研究所情報伝達分野 高倉伸幸

加齢(老化)によって血管が破綻することにより、血流量が低下して各臓器の機能を低下させます。さらに、様々な生活習慣による血流内の環境因子の変化も血管の破綻を助長します。血管の破綻を抑制し、加齢(老化)に抵抗するためには、血管内皮細胞に発現するTie2と呼ばれる受容体型チロシンキナーゼがその重要な鍵を握っています。このTie2活性化は、桂皮(シナモン)のような天然香料素材により誘導されることもわかってきました。講演では、桂皮以外の天然素材にも言及してTie2活性化のアンチエイジング効果をお示しします。

10:20~11:00

2)香りの抗疲労作用における嗅覚の関与
花王株式会社 感性科学研究所 齋藤菜穂子
香りは覚醒や鎮静効果など様々な生理作用を誘導する事が知られている。近年、ヒト嗅覚受容体を発現させた培養細胞を用いることで、種々の香りに応答する嗅覚受容体を特定する事が可能となった。本発表では、疲労抑制効果を示す香りに着目し、それに応答する嗅覚受容体を解析することで、香りによる生理作用に嗅覚機構が関与する可能性について検討した結果を紹介する。

休憩(15分)

11:20~12:00

3)香りで脳の若返りはどこまで可能か
藍野大学 医療保健学部 臨床工学科 外池光雄

老化防止やアンチエイジングの課題は人類究極の願望であるが、最近の科学の発達によってサーチュイン長寿遺伝子、抗酸化作用、運動と自律神経の関係、成長ホルモン作用、食養生、睡眠サイクルなど、様々な要因が次第に明らかになっている。この中で、果して香りは脳の若返りに有効であろうか?重度知的障害者に対するスヌーズレンの実践例、感覚統合治療、認知症患者の芳香浴の例などを基に、香りが脳機能に如何に作用するか検討する。

昼食(70分)

13:05〜14:05

(特別講演)
哺乳類サーチュインを介した視床下部の全身性老化制御機構
老齢マウスに認められる睡眠変化の分子メカニズムと全身性の老化形質
国立長寿医療研究センター 中枢性老化・睡眠制御研究プロジェクトチーム 佐藤亜希子

近年、脳(視床下部)が、老化・寿命制御の中心的な役割を担ってきていることが明らかになりつつあります(Satoh et al., Nat. Rev. Neurosci. 2017)。NAD+依存性蛋白脱アセチル化/アシル化酵素活性を持つサーチュインは、これまでに酵母、線虫、ショウジョウバエにおいて老化・寿命を規定する因子として知られていました。我々は、哺乳類サーチュインSIRT1を脳特異的に高発現させたトランスジェニックマウス(BRASTOマウス)の寿命が有意に延長することを発見しました。また、このBRASTOマウスは老齢になっても睡眠の質を維持していました。これらの作用は、視床下部のSIRT1シグナル伝達系により制御されています。さらに我々は、視床下部SIRT1シグナルの下流標的遺伝子であるPR domain containing factor 13 (PRDM13)が睡眠の質を維持する上で必須であることを見出しました。これらの結果は、視床下部の機能を維持し、睡眠の質を維持することが、老化を遅延し寿命を延長する上で重要である可能性を示しています。本講演では、老齢マウスに認められる睡眠変化の分子メカニズムと、それがもたらす全身性の老化形質についても紹介したいと思います。

13:50~14:30

4)嗅覚検査を用いたパーキンソン病における認知症発症予測
東北大学 高次機能障害学 馬場 徹
パーキンソン病は動作緩慢を主症状とする疾患だが、高率に嗅覚障害を伴うことが近年明らかになっている。パーキンソン病の嗅覚障害は嗅覚伝導路の神経変性によって生じるが、嗅覚検査によって脳内病理変化の重症度を推定し認知機能予後を予測しようとする取り組みが注目されている。本発表では嗅覚検査を用いたパーキンソン病における認知症の予測および治療戦略などについて概説する。

休憩(15分)

15:00〜15:40

5)音・音楽と香りの相互作用と脳
奈良教育大学 教育学部音楽学研究室 福井 一

ヒトを含むあらゆる動物は、常に外界(環境)や体内からの情報を取りこんで処理し、自らの行動を調整・修正している。いわゆる五感はヒトにおける感覚の総称であるが、それらはそれぞれ独立して機能するのではなく、たがいに連絡を取りあい密接に関連しながら体内外の情報を処理している。こうしたはたらきを感覚間相互作用というが、音・音楽と香りの相互作用を中心に、心身に与える影響について述べる。

15:40〜16:30

6)人間の意識と嗅覚のメカニズムを認知症と人工知能学の観点から紐解く
静岡大学 創造科学技術大学院 竹林洋一

人工知能やロボットは社会に浸透してきましたが、人間の意識や五感の研究は発展途上です。AIの父、ミンスキー(2016年他界)は人間の意識、知覚、問題解決のメカニズムは他の霊長類と異なっていると指摘しています。講演では、ミンスキーの嗅覚についての見解を紹介し、人間の知覚・運動系や高次知能と、静岡大学の「みんなの認知症情報学」の取り組みを紹介します。

※当日、都合によりプログラムの一部が変更される可能性もありますが予めご了承下さい。

 

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